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『できるかな?』から『やればできる!』へ~就労移行支援で変わった人生~
2025年8月21日今回は2025年8月に一般就労をした利用者さんのストーリーをご紹介したいと思います。
夢への第一歩から就労実現まで~ある利用者さんの2年間の軌跡~
「働きたい」という想いを抱えながらも、なかなか一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。今回は、2023年〇月にラレコルト高松瓦町に通所を開始され、約2年間の継続的な支援を受けて一般就労を実現されたAさん(仮名)の感動的なストーリーをお届けします。
このストーリーが、同じような想いを抱える皆さまの希望の光となることを願っています。
🌱 就労移行支援への第一歩
Aさんが初めてラレコルト高松瓦町を訪れたのは2023年〇月のことでした。最初は週に数日の通所から始まり、「安定して通所することを目標にします」という控えめな言葉からスタートしました。
職員との面談では、過去の経験から上司と部下の関係に不安を感じていることや、体調面での心配事なども率直にお話しいただきました。しかし、Aさんの「働きたい」という強い想いは、私たち職員にも強く伝わってきました。
📚 通所開始から基盤づくり
通所習慣の定着
当初は週2〜3日の通所でしたが、徐々に通所日数を増やし、最終的には週5日の安定した通所リズムを確立されました。午前中は個別学習、午後はグループワークという流れで、無理のないペースで事業所での生活に慣れていかれました。
資格学習への積極的な取り組み
FP2級(ファイナンシャルプランナー2級)の学習をYouTube動画やテキストを活用して継続
電気工事士2種の筆記・技能試験対策を在宅と事業所で並行実施
PowerPointでのプレゼンテーション作成やタイピング練習などPCスキル向上
特に電気工事士の技能試験では、「7〜8割は組めていた」という手応えを感じられるまで、集中的に学習に取り組まれました。
体調管理と生活リズム改善
定期的な血液検査のフォローや服薬管理はもちろん、食生活の改善指導も行いました。「野菜は嫌いなので…心がけます」とおっしゃっていたAさんでしたが、徐々に生活習慣を見直され、「一週間に5回程度15,000歩ほど歩くようになった」と運動習慣も身につけられました。
💼 就職活動への本格的な挑戦
履歴書・面接練習への取り組み
2024年〇月から本格的な就職活動準備が始まりました。最初は履歴書や職務経歴書の作成に「なかなか進まない」と苦戦されていましたが、職員のサポートやAIツールの活用により、徐々に自分らしい内容を作り上げていかれました。
面接練習でのエピソード
県外のテーマパークへの応募の際、所長や職員との模擬面接を重ねました。緊張のあまり涙することもありましたが、「自分がどのように面接に挑むかがある程度決まった」と、着実に成長されていく姿が印象的でした。
企業見学と実習体験
実際の職場を知ることの大切さから、複数の企業見学も実施しました。
- 企業見学:「大手だけあって配慮が行き届いていると感じた」
- 工場見学:「現場のにおい・立地・仕事内容などリアルに観察」
スキルアップの継続
🎉 日商PC検定2級合格!
12月頃、ついに「日商PCプレゼン資料作成2級」に合格されました。これにより「3冠達成」となり、プロフェッショナル認定証の申請も行いました。継続的な努力が実を結んだ瞬間でした。
🏥 実習を通じた大きな成長
病院での実習体験
2025年〇月から、病院での事務職実習が始まりました。最初は「緊張で汗をかいていたが、その後は気にならなくなった」とのことで、徐々に職場環境に慣れていかれました。
実習内容も段階的に拡大し:
- 書類整理や月報集計
- 図書整理
- 電子カルテや診断書作成業務
- 電話応対
「カルテから病名や治療経緯などを読み取る必要がある。会話に入れない時もあるが仕事上の会話や報告はできている」
実務経験
5月からは職場実習を開始し、より多様な業務を経験されました。難病指定証明の診断書作成など、責任のある業務も任されるようになり、「体力的には疲れがあるけど気持ち的にはそれほどでもない」と、確実な成長を見せられました。
就職応募と内定獲得
実習先の病院から嬉しい知らせが届きました。
「評価は良く、Aさんを受け入れたい。勤務時間も希望に合わせる」
長期間の実習を通じて、Aさんの能力と人柄が高く評価されました。履歴書と紹介状を直接病院に提出し、面接日程の連絡を待つ段階まで到達しました。
✨ 一般就労の実現と継続的な定着支援
医療機関事務職としての就職
2025年8月、ついに内定の知らせが届きました。事業所での終礼時に所長から報告があった際、Aさんは笑顔で嬉しそうにされていたのが印象的でした。8月12日からは正式に勤務を開始されました。
職場での困りごとと継続的な支援
就職後も、お昼休みに事業所に立ち寄って弁当を食べながら、日々の様子を報告してくださいました。
職場では研修動画の視聴からOJT、書類のダブルチェック業務へと段階的に業務範囲が広がりました。時には同僚との関係や業務のスピードに戸惑いを感じることもありましたが:
「苦手な人の世間話も聞き流すことができた。少しずつできることが増えている」
このように、着実に職場適応のスキルを身につけていかれました。
継続的な定着フォロー
ラレコルト高松瓦町では、就職後も定着支援を継続して行っています。Aさんも「3ヶ月ずつを目標に、生活リズムを維持しながら仕事をこなしていこう。それができたら6ヶ月、9ヶ月と延ばしていこう」と、具体的な目標を立てて取り組まれています。
体調面や人間関係での悩みがある時も、事業所のスタッフがいつでも相談に応じ、「自分のペースで」「業務も出来そうな範囲で微調整してみましょう」といった具体的なアドバイスを提供しています。
🌈 あなたも新しい一歩を踏み出してみませんか?
Aさんのストーリーは決して特別なものではありません。「働きたい」という想いがあれば、適切な支援と環境があることで、誰もが就労への道を歩むことができます。
ラレコルト高松瓦町では、一人ひとりのペースに合わせた丁寧な支援を心がけています。資格取得のサポート、面接練習、実習の機会提供、そして就職後の定着支援まで、長期的な視点でサポートいたします。
まずは見学から始めてみませんか?
あなたの「働きたい」という想いを、私たちと一緒に形にしていきましょう。スタッフ一同、心よりお待ちしております。