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職員セミナー(SSTについて)
2024年10月29日今日の高松市の最高気温は20℃ほど。気温も気候もようやく秋が近づいているようです。昨日より高松市は雨が降っていて、曇天と小雨が交互に移り変わっています。おかげで外に出ると湿気があって秋だというのに、10月も終わりだというのに…汗ばむ陽気でいます。来週の天気はというと、最高気温が夏日の日もあるようですが、それが過ぎると20℃を割り込む天気だそうです。気温の変化に一喜一憂するこの2024年もあと残すところ2か月です。
今日は10月29日火曜日ということで、ラ・レコルト高松瓦町はグループワークが開催されました。内容としましては職員によるセミナーで「SSTについて」でした。みなさんはSSTという用語をご存知でしょうか?SSTというのは、Social Skills Training(ソーシャルスキルトレーニング)の頭文字をとったもので、さまざまなプログラムを通して対人関係など社会生活に必要なスキルを学んでいく支援のことであります。そんなSSTを分かりやすく解説したものが今回のセミナーというものです。
中でも、コミュニケーションのポイントが6つあり、①視線 ②表情 ③声の調子や大きさ ④身振りや姿勢、身体を使って表現 ⑤話し方のなめらかさ ⑥話の内容や言い方の工夫 が挙げられます。
そこで、セミナーといっても緊張ほぐしに簡単なゲームから始めました。題して「オンリーワンを目指せ!」というもので、お題を出して(例えば、今日の朝食でシリアルとヨーグルトを食べたなど)、そのお題に当てはまる人は手を挙げる。その手を挙げた人が1人だったら成功というもの。聴き入った利用者さんたちはみんな思い思いのお題を出し合い、それに従い手を挙げたり挙げなかったりと盛り上がりました。
そして、セミナーは本題に入り、「忙しくしている人に話す」ことと「それに伴って断る」ということが本日最大のテーマでした。これはグループで話し合い、まずは話しかける人(依頼者)と断る人(聴き手)を決め、とあるシナリオをそれぞれに渡します。そのシナリオというのは…
●依頼者:暗い感じで挨拶はしないぶっきらぼうで依頼
●断る人:怖い先輩のイメージで、謝罪の言葉は使わない。
というもので、2人が何度か上記のように話をしているのを見ている傍観者から成り立っており、後ほど依頼者と断る人のやりとりで感じたことを話し合い、結果どうだったかをみんなに発表しました。
まず、依頼者が行った依頼で感じたこととは…一言断りを入れずに(「すみませんが」などの枕詞)発している、話す姿勢が上からなので威圧的に感じる など。
次に、断る人の断り方で感じたこととは…依頼者のことを見ずにただ言葉を発している、忙しいことをいいことに「無理です」と一方的に断る など。
様々な意見が出ました。
今回のグループロールプレイングでは、依頼者・断る人にそれぞれ不愛想に依頼・断ることをするようにあらかじめ言っており、その他傍観者にはそのことはまったく知らないようになっているという設定で、あくまで「悪い例」を感じ取ってほしいというセミナープレゼンターの意図がありました。
そんな意見達のもとで、だったらどうあるべきか?それぞれの役者はどんな風に演じたらよかったか?(例えば、依頼者はどう依頼し、断る人はどう断るべきか?)ということを話し合ったうえで、今度は職員2名がそれを踏まえて良い例を演じてもらいました。そうすると、依頼者は「枕詞(申し訳ありませんが…とか今大丈夫ですか?など)」を使ったり、断る人はきちんと依頼者の顔を見ながら今は対応ができず、手があいたら聞きますよといったりする などの良い例をしてみました。
仕事をする上で何かを依頼したいときや、業務上で何かを教えてほしいなどの依頼があるのは必至です。また仕事の上で年数を重ねると業務内容が増えたり、後輩からの質問が増えたりするもので、そんなときに今回のセミナーのことを思い出してみるとよいでしょうね。人間生活にとってコミュニケーションは大事です。それは仕事の上でも最重要課題であって、利用者さんはみな、また聴き手の職員も一同、考えさせられるセミナーでした。